アトピーの痒みは尋常じゃない
壮絶なアトピーの経験
今現在は普通の人とほとんど変わらない状態まで回復してますが、物心付いた子供の頃からアレルギー体質で重症というほど、アトピー性皮膚炎に悩まされていた。
アトピーの原因は遺伝子が関与しているとも言われていますが、本当のことは今でもよくわかっていない。
誰がなってもおかしくないのがアトピーです。
アトピーには食事療法があり、「ヨーグルトがいい」、「シャンプーは刺激の少ないものに変えるといい」など色々な意見が飛び交っていますが、どれも私には合いませんでした。
アトピーで長年苦しんだ壮絶な経験は今なお脳裏に焼き付いています。
アトピーの悩んでいる人が少しでも楽になればと自分の経験を書いていこうと思います。
死にたくなる程の痒みが襲ってくる
アトピーは軽症の人から重症の人まで症状も人それぞれですが、共通しているのが「猛烈な耐え難い痒み」に特徴があります。
痒みさえ押さえることが出来れば、アトピーは完治すると言ってもいいくらい代表的なアトピーの症状なのです。
一度掻きむしってしまうともう止まりません。
なぜ血が出ても掻きむしるのを止められないかというと、掻きむしることで脳から快楽物質が放出され「気持ちいい」と感じるからです。
この気持ち良さは麻薬と似ていて、何度も何度も繰り返し掻いてしまうのはその為です。
しかし…掻きむしった後には見るも無残な姿になってしまいます。血は出るし、ジュクジュク肌になるし、見た目なんて最悪ですよ。火傷のあとのようになってしまうのは精神的にもキツイものがあります。
掻くのを我慢すればいいと一般の人はたやすく言いますが、絶対に耐えることが出来る人なんていないのです。
それがアトピーの症状だからです。
うつ病も併発するアトピー
身体が温まると痒みはピークに達してしまいます。典型例は、お風呂です。
お風呂に入るとカラダの痒みが倍増してしまうのです。
お風呂で掻きむしってしまうと、あとから大変でした。汁が出るくらい荒れて赤くなり、どうしようもない状態になってしまいます。
軽い鬱状態になるのがアトピーです。私も鬱のように気分がとても落ち込む時間が増えていました。
酷い時は皮膚科に行っていましたが、人前に醜態をさらけ出したくない、病院の先生にも現実を見たくない気持ちは常にありました。
学生時代のアトピーの辛い記憶
学校でいじめられていた
私のアトピーの疾患部は主に、手の全体と腕、膝、首の関節部分でした。
症状は夏場が一番ひどく、汗をかきやすいのも一因でした。
冬は痒みが多少ましになっていましたが、乾燥することで痒みを発症していて、基本的に年中アトピーの症状に苦しめられていました。
何度も掻きむしった肌のダメージは深刻で、患部は赤く炎症を起こし、膿んでしまったり、汁が出てグチュグチュの箇所と乾燥している箇所が混在しています。
皮膚の破片が常にポロポロ落ちる状態で、一か所に長時間いるだけで私がいたと分かる程、悲惨な光景に心が痛みました。
特に日常生活で一番使う手は一番荒れていました。
人目に触れやすい手だけに、象の肌のような手を小学校の頃からとても恥ずかしいと思っていたのです。
友達からは「やけどしているの?」「お前の手気持ち悪いなぁ(笑)」なんて言われるのは日常茶飯事です。
寒い日は手袋を付けますが、手を隠している時だけはとても安堵な気持ちになっていました。
アトピーで荒れた手のせいで、学校ではいじめを受けることもしょっちゅうありました。
いじめを受けていても学校に何とか通えていたのは、部活をしていたのが大きかったと思います。何もしていなかったら絶対に不登校になっていてもおかしくない状況でした。
とは言え、学校に行きたくないという気持ちは常に持っていました。
学校に行きたくないというより、人にアトピーでガサガサになった肌を見られたくないと思っていたのです。
ステロイドでアトピーが悪化
小学校の頃が一番症状が重く、手に関してはひび割れやさかむけは当たり前です。
絆創膏を貼っていることもしばしばありました。しかしこの絆創膏にすら刺激があり、痒みを伴っていました。情けないですね。
夜寝る前に、皮膚科で貰った軟膏を塗って寝るのですが、このステロイドが私には合わなかったのです。
病院、皮膚科では必ずといっていいほどステロイド軟膏を処方されます。市販薬でも軟膏は定番ですね。
でもこれを塗ると良くなってくるような感じはします。すぐにかさぶたが出来、回復するかに見えます。一瞬はいいように感じますが、すぐに痒みを誘発してしまうのが副作用です。
それでも純粋な私は、薬が悪いんじゃなく、掻きむしってしまう自分が悪いんだと思っていました…思い出すだけで今でも涙が出ます。
睡眠時は無意識に掻きむしってしまうことから、ステロイド軟膏を付けた上で、手袋を付けて寝たり、サランラップで包み込むと良いと聞けばやってみたりしましたが、朝起きたら手袋、ラップを無意識に脱いでいたり、手袋の上から何度も掻いていたのです。どうしようもないですね。
ステロイド剤は油分が多く、掻きむしると傷がひどくなるのが特徴です。
夜寝る前は絶対に掻かないと思っていても、朝起きたら必ず掻き痕が見られました。この傷跡を見ると本当に落ち込んでしまうのです。
なんであれだけ掻かないと思っていたのに何で掻いた?と自分を尋問していました。
また痒みに伴い、睡眠障害も発症していました。睡眠不足でストレスも蓄積されて余計にアトピーを悪化させていたのだと思います。
アトピーが酷いと学校に行きたくない
本当にアトピーは辛いもので、朝学校に行きたくないと毎日のように思っていました。
風邪で学校を休む時はめちゃくちゃ嬉しかったです。
勉強しなくていいと言うより、アトピーで黒ずんでしまった肌を他人に見られることがなくなるからです。
学校に行かない時は少しですがアトピーの症状が収まっていたように感じます。ストレスもアトピーにはよくないということです。
言うまでもありませんが、時々母親には体調が悪いと学校に連絡をしてもらい休んでいました。母親にもアトピーが酷いからと本当のことが言えなかったのがとても辛かったです。
誰にも相談出来ない悩みって本当に辛いですね…。
集中力がなくなる
「人に見られたくない」、「見られる状況をつくりたくない」という過剰な意識が集中力を奪っていきます。アトピーの人なら理解してもらえると思います。
学校では授業をまともに聞ける状態ではありません。成績も悪くなるのは当然ですね。
学校では集中できないので、家でほとんど勉強していましたが、学力低下は免れません。学校の授業さえ少しでも聞けていれば、無駄に家で勉強する必要もなかったのですが、それが出来ないから悩んでいました。
性格はどちらかと言えば真面目な方でした。だから余計に勉強出来ない自分に中学時代は苛立ちが募っていました。
生きる意味を真剣に考えるようになったのはこの頃でした。
アトピーだと恋愛、結婚が出来ないのだろうか
恋愛に臆病になる
アトピーの人はみんな同じだと思いますが、恋愛に臆病になってしまいますね…。
症状が酷い時には恋愛どころではないですが、人は人を好きになってしまうのは人間として自然なことです。
思春期になれば多くの人が恋愛を経験しますね。これがアトピー性皮膚炎の人間には辛いことでもあるのです。
人を好きになるのが怖い
人を好きになるのが怖い時期もありました。
手を握って幸せそうなカップルを見ると、自分には絶対にないと思っていました。
小学校の頃からお遊戯で女の子と手を握ると必ず「手がガサガサしているね」とか「気持ち悪いから握りたくない」とよく言われていたからです。
アトピーだと手を握ることすら出来ないのか、恋愛なんて出来ないなと自分に言い聞かせていました…。
恋愛したいという自分がいる一方で、恋愛を抑制するもう一人の自分が存在していたのです。
私は男なので女の人なら尚更アトピーで苦しんでいる人が多いと思います。
恋愛、そして結婚。
アトピーじゃなかったらどんだけ人生が開けてくるのか、人生が楽しいのか、考えるだけでどんどん憂鬱になっていました。
大人になるとアトピーが治るという嘘
アトピーは大人になると改善して、完治するという噂がありました。子供の頃はそれを励みにアトピーにひたすら耐えていました。
でも実際、放置しているだけではアトピーは治ることは決してありません。
アトピー体質、アレルギー体質というのは一生付きまとうものです。
そんな噂すら鵜呑みにするくらい幼少期には追い詰められていたのだと思います。
アトピーを受け入れてくれる女性の存在
学校を卒業して大人になると、アトピーに悪いであろう要因を少しでも排除しようとします。
例えば、出来るだけ汗をかかないようにしたり、水に触れないようにしたり、日常生活で肌に悪いことは極力避けるようにしていきました。
それでもアトピーは治ることがありません。
そんな時、一人の女性と出会ったのです。この女性が私の人生を大きく変えることになるのです。
今までアトピーのせいで、人と話すのはもちろん、女性と話すのにも臆病になっていた自分がいました。
でも、ある女性が私を変えてくれました。
アトピーの私でも女性と交際出来た
その女性は私を一人の人間として初めて見てくれました。
気持ち悪い、手がガサガサしているなどあまり気にせず普通に話をしてくれていました。
本当は気にしていたのかもしれません。でも私のことを考えてくれて敢えてアトピーのことには触れなかったのだと思います。
その女性と話をしていく内に、私の臆病な殻にこもってしまった心が徐々に開いていったのです。
そして、彼女のことが特別な存在だと思ってきた私は交際を申し込みました。
大人になって初めて、というより生まれて初めての女性への告白でした。
彼女から「お願いします」という言葉を聞いた時はこれまで苦しんだことが一気に吹き飛ぶほど嬉しく感じました。
手を繋いでデートを重ね、彼女のことを知れば知る程今まで押し殺してきた「好き」という感情が溢れてきていました。
大人としてのデートも初めて出来ました。
こんなに楽しいことは生まれて初めてでした。
アトピーの私が一番良かったと思ったスキンケア商品
アトピーが緩和したスキンケア
彼女と付き合っていくと自分らしさを出すことが出来るようになりました。
これまでの辛かったアトピーの経験を話すことも出来、悩みを聞いてくれる彼女が愛おしくも思うようになったのです。
そして、話の流れから彼女から「これいいらしいよ試してみる?」一つのスキンケアを渡されたのです。
本当は彼女もアトピーのことを気にしていたのだと気付かされた瞬間でした。
内心では何を使っても治らないんだよね、ごめんねって気持ちを持ちながら受け取り、使ってみることにしました。
みんなの肌潤糖の特徴
そのスキンケアはみんなの肌潤糖という商品です。
最初使ってみて思ったのが刺激がなく、つけたことによる痒みを感じないことでした。
今までニ〇アや赤ちゃんオイルなど使いましたが、どれも結局は痒みを伴うものばかりでした。
それに比べみんなの肌潤糖は数週間使ってみても痒みが出ませんでした。
もちろんアトピーによる痒みは依然続いてはいましたが、症状が緩和するたびに痒みが減っていっていました。
このスキンケアと、この頃皮膚科で内服薬を貰っていたのでそちらも併用して使っていました。
すると3か月くらい経った頃には、今までひび割れなどで手をグーパーすることも困難だった私が普通に手を使えるまでになっていたのです。
膝や腕の関節部も綺麗になってきているのが分かりました。
しっかりと睡眠出来るようになり、睡眠不足も解消されました。
彼女に感謝してもしきれない
彼女と出会ってから自分に自信が尽きましたし、アトピーの改善も徐々にではありますが、回復に向かっていました。
今では、普通の人とさほど変わらない肌になりました。
彼女には感謝してもしきれない気持ちが今もあります。
彼女とは2年程付き合って別れてしまいましたが、初めて交際した彼女には今も特別な思いがあります。